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2018.09.18

その他のアジア【アジア】みらいニュース/「海外現地法人の運営ポイント~足元をすくわれない!~」第2回/全11回
【アジア】みらいニュース/「海外現地法人の運営ポイント~足元をすくわれない!~」第2回
◇『みらいニュース』は、海外ビジネスの経営課題の解決をサポートするみらいコンサルティング様からの情報を皆様にお届けするレポートです。海外ビジネスを展開される企業様にお役立ていただければ幸いです。

本稿では、「海外現地法人の運営ポイント」について、全11回のシリーズで解説しています。
第2回は、「現地法人社長の悩み」についてとりあげます。

2.現地法人社長の悩み
 
中堅製造業に勤務するAさんは、20年ほど国内営業一筋でやってきましたが、この度の人事異動で、現地法人の社長(マネージングディレクター、以下「MD」といいます)を任されることになりました。営業に関しては自信があるものの、会社を運営するということや、海外の異文化の中に入っていくことは初めての経験で、不安でいっぱい…
企業の海外展開が拡大する昨今、Aさんのような人はますます増えています。海外駐在員が直面する悩みは、もちろん国によっても異なりますが、一般的には次のようなものが挙げられると思います。
 
(1)業務負担の拡大
 
現地法人の規模は本社と比べて小さいとはいえ、現地法人社長は、複数の業務を兼任し、加えて現地スタッフの管理や日本本社とのやり取りなどが発生するため、一般的に負荷が重くなります。
Aさんが赴任した現地法人は、本社と同じ製造業で、下の図のような業務があります。赴任後、Aさんは、それぞれの業務において頭が痛い日々が続いています。
 
(2)日本本社の現地法人に対する理解
 
一方、日本本社は、上記のような現地法人社長の悩みをなかなか理解してくれません。場合によっては、「本社から離れて悠々自適にやっているんだろう」とからかわれることさえあります。
最近では、「OKY(O=おまえが、K=きて、Y=やってみろ)」という心の叫びは、駐在員の間ではすっかり馴染みになってしまいました。いくら現地の実情を訴えても、本社はなかなか理解してくれようとせず、時折、本社から社長や幹部が来ては、少々的外れなアドバイスをし、現場をますます混乱させてしまったりする…。現地法人社長にとっての最大のストレスは、実は現地での苦労より、「現地と本社との板挟み」になってしまうことである場合が多いのです。
本社の中に、一人でも状況を理解し、それを代弁してくれる人がいれば、現地法人社長のストレスは軽くなります。また、日本本社としては、必要な内部統制の整備を行ったうえで、ある程度現地法人社長に権限を委譲し、自主的な運営を尊重することも助けになるかと思います。



※本稿の著作権は、みらいコンサルティング株式会社に帰属しています。

第3回に続きます。

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本稿では、「海外現地法人の運営ポイント」について、全11回のシリーズで解説しています。
 
◇本ニュースの内容
 はじめに
  ・グローバルビジネス成功のための現地法人運営・・・・・・・・・第1回
1.現地法人編
 (1)現地法人の社長の悩み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2回
 (2)現地法人の事件簿  
   ①【アジア】事件簿Ⅰ:とまらない!賃金アップ要求・・・・・・第3回
   ②【中 国】事件簿Ⅱ:パートナーに「だまされた?」・・・・・第4回
   ③【中 国】事件簿Ⅲ:「二重帳簿」によるリスク・・・・・・・第5回
   ④【ベトナム】事件簿Ⅳ:ウラガネ要求への対応・・・・・・・・第6回
 (3)現地法人の「現地化」の成功事例とそのポイント・・・・・・・第7回
2.日本本社編
 (1)日本本社の国際人事・労務のポイント・・・・・・・・・・・・第8回
 (2)日本本社の国際税務のポイント・・・・・・・・・・・・・・・第9回
 (3)現地法人管理のポイント・・・・・・・・・・・・・・・・・・第10回
 (4)現地法人の「見直し」時に気をつけるべきこと・・・・・・・・第11回
 
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【掲載元情報】
みらいコンサルティング株式会社  制作

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