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2013.09.12

中国中国【中国】中国通信/第1回 『中国の今と昔①』
【中国】中国通信/第1回
2010 年に中国の名目GDP は日本を抜いて世界第2位になりました。20 年前の名目GDP と較べると11 倍強という驚異的な成長です。最近は経済が減速しているとはいえ、これまでの成長速度を考えれば、ある意味では自然です。経済発展する一方で多くの問題も発生しており、今後はその対処も必要になってきます。本コラムでは、中国経済が拡大してきた過程に着目しながら、日本企業との関わりをご紹介いたします。

第1回は「国際都市上海」と上海で活動する外資系企業の概要を説明します。

1.国際都市上海

まずは、1930 年代の上海を描いた、金子光晴という詩人のエッセイ「どくろ杯(はい)」の文章から、「・・・今日でも上海は、漆喰と煉瓦と、赤甍(あかいらか)の屋根とでできた、横ひろがりにひろがっただけの、なんの面白味もない街ではあるが、雑多な風俗の混淆や、世界の屑、ながれものの落ちてあつまるところとしてのやくざな魅力で衆目を寄せ、干いた赤いかさぶたのようにそれはつづいていた。・・・」。
光景は大分変わっていますが、2013 年の今の上海も雑多な風俗があふれ、世界各国からの企業・人の流入が続き国際都市としての耀きをはなっています。日本では中国悲観論が増えつつありますが、100 年近い、歳月を経て再興していく中国・上海の勢いは未だ衰えていないというのが実感です。
上海が歴史の表舞台に登場したのは200 年そこそこなのですが、以来、中国の経済の中心であり、また、中国の権力を掌握している中国共産党誕生の地でもあります。
現在の行政区画としての上海市の面積は6,340Km2 で群馬県とほぼ同じ、東京の3 倍です。人口は2,340 万人、そのうち日本人は5 万人住み、短期滞在者を含めると10 万人以上いるといわれています。
上海市の一人あたりGDPは2012 年で8 万元(約1 万3 千ドル)を超えていますので、4万5 千ドルを超える日本におよばないものの、マレーシアに並ぶ水準です。

2.上海で活動する外資系企業

この都市で活動する外資系企業数の本当の数はつかめませんが、上海市の調べでは2,3 年前で約3 万3 千社、うち日系企業は8 千社を超えています。中国に進出している日系企業は2 万2 千社といわれていますから、約4 割が上海に集中していることになります。
上海では外資系企業の「生存率」(経営活動を行う企業数/設立認可数)が58.7%(2009 年末時点、上海市商務委員会発表)と全国平均を20 ポイント以上も上回るとのことですので、他の地域よりは経営が上手くいく確率が高いということでしょうか。ひょっとしたら、それは、中国の地域毎の風土に影響しているのかもしれません。やりにくいといわれる中国ビジネスの中で、比較的、ビジネス・ライクで透明な取引がしやすい都市の上海は昔からの国際的な都市に住む人々の気質があったからともいえるでしょう。
国際都市、上海に進出した企業とはどのような企業かといえば、上海市の外資企業売上高ベスト100(2009 年7 月 上海市商務委員会発表)では1 位が功達(上海)電脳有限公司(世界のノートPCの1/4を製造する台湾のQuantaの子会社)、2 位が上海通用汽車有限公司(GMの子会社)、3 位が上海大衆汽車(フォルクスワーゲンの子会社)と続き、上位100社(全体の0.3%程度)で上海にある外資系企業の売上の4 割を占めているとのことです。首位の功達(上海)電脳有限公司の売上高は990 億元(日本円で1 兆4千億円強、 2008 年平均レート1 元=14.5 円で計算)と公表されています。
残念ながら、日系企業のトップは23 位にコマツ(中国)投資有限公司、25 位にパナソニックと、香港・台湾や欧米系の企業と較べると後塵を拝している状況です。ご参考までに、以下に2009 年時点での外資企業売上高100 位以内の日系企業名を列記します。

<上海市の外資系企業売上トップ100 位以内の日系企業(2009 年)>

コマツ(中国)投資有限公司(23 位)、パナソニック電器機電(中国)有限公司(25 位)、宝鋼新日鉄自動車板有限公司(37 位)、シャープ商貿(中国)有限公司(42 位)、上海三菱エレベータ有限公司(43位)、日立建機(上海)有限公司(48 位)、上海伊藤忠商事有限公司(59 位)、ダイキン空調(上海)有限公司(61 位)、三菱商事(上海)有限公司(64 位)、豊田通商(上海)有限公司(66 位、)上海パナソニックプラズマ顕示器有限公司(78 位)、上海索広映像有限公司(86 位)、ブリヂストン(中国)投資有限公司(97 位)

次回は、上海におけるストライキに注目し、『中国の今と昔』を確認してみます。
【掲載元情報】
山田ビジネスコンサルティング株式会社 中国事業部 部長 宮田 顕
[略歴]
□2008年3月~ <山田ビジネスコンサルティング㈱>

□2005年4月~2008年  <大手電子メーカー 中国現地法人 総務部長>
総務部長として、約4,000人の工場の総務・人事・当局交渉・US-SOX法対応等に従事。
合計17年に及びアジア・中国の海外拠点、現地法人に勤務。

□1977年~2005年 <大手都市銀行にて国際業務に従事>
シンガポールにて貸出、資金・為替・デリバティブ等取引、主計企画業務に従事。
上海駐在員事務所長、北京日中合弁リース(銀行と中国対外経済貿易合作部との合弁企業)副社長として中国駐在。
中国進出日系企業支援、同行上海支店開設や中国系企業とのリース取引に従事。

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