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2013.09.10

中国中国【中国】中国市場における日本製品の販売①「MADE IN JAPANの現状」
【中国】中国市場における日本製品の販売①
尖閣諸島の領有権問題等の影響もあり、中国の消費者が日本製品を購入しなくなったとの情報がメディアを通じて報道されています。このような状況の中、本レポートでは実際の販売現場の情報をフィードバックすることで、中国国内市場における日本製品の販売について詳しく説明いたします。

1.日本製品販売の現状について

弊社(㈱ドリーム・クリエイター)グループの上海創夢人貿易有限公司では、『ZIPANGU』という店舗ブランドを立ち上げて、中国上海市(南京西路×石門二路)、成都市(成都伊勢丹内)に常設リアル店舗とT-MALL(中国オンラインショッピングモール)内にネットショップを設置し、日本の取引先から依頼を受けた『MADE IN JAPAN』の商品について、販売代行の業務を行っています。同時に中国国内の百貨店等の商業施設における催事にも参加し『MADE IN JAPAN』の普及に努めています。




2012年9月の反日デモ以降における日本製品の売上状況は、リアル店舗については、9月は影響を受け落ち込み、10-12月は多少落ちついたもののデモ発生前と比較して低迷し、2013年に入ってからは更に減少しています。その主な原因は来店者数の減少です。
また、ネットショップについては、昨年9月、10月は多少落ち込んだものの11月は回復傾向となり、12月以降今年1-3月などは、急激に増加しています。この理由は今年に入って対策としてプロモーションを行ったこともありますが、中国の消費者が人目を気にしてリアル店舗には来店しないが、日本製品は購入したいので、ネットショップの方へ流動している状況が起きているのではないかと考えられます。日系大手の生活消耗品会社からプロモーション業務を受託している企業の責任者と情報交換をした際も、リアル店舗離れとネットへの流入という同様の現象が起きているとのことでした。

2.『MADE IN JAPAN』ブランド力について

政治的な問題で反日感情が高まり、日本製品の販売は影響を受けてはいますが、依然として中国の消費者の日本製品に対する購買意欲は強く、消費者の購買方法の変化に合わせて、販売チャネルの選択及び調整をすることで、商機はあると考えます。
最前線で中国の消費者と接しながら日本製品を販売している弊社の実務経験からお話すると『MADE IN JAPAN』のブランド力は依然として健在であると感じています。
弊社は中国各地の商業施設での催事に参加していますが、やはり日本製品フェアを行うと毎回かなりの数のお客様が来場されます。また、その際に消費者から「私は日本製品しか買わないのよ」と声をかけていただくこともあります。
中国の消費者が日本製品に求めるものは一般的に言われている通り、「高品質」、「安心・安全」です。また、商品だけではなく「サービス」の面でも日本品質というのは、中国の消費者に価値を感じてもらっています。
弊社の販売員は正社員として雇用しており、販売及び接客についても日本人の責任者が日本基準で指導を行っています。成都の催事に参加していた際に商品をご購入したお客様が商品購入後、わざわざ戻ってきて、接客態度が非常に良かったと販売員にプレゼントをくださったことがありました。これは、まさに中国の消費者がサービスの質というものに価値を感じるようになり、また、日本のサービスが受け入れられていることを証明する出来事と言えます。

3.『MADE IN JAPAN』販売の留意点

それでは『MADE IN JAPAN』ならば何でも売れるのかと言いますと答えは『NO』です。一部の商品分野では欧米系製品の方がブランド価値が高かったり、或いは韓国・台湾製品や中国国産品の品質が上がっており、『MADE IN JAPAN』ブランドの価値が薄れている。もしくは、数年後には価値がなくなってしまうのではないかという状況が起きています。
また、『MADE IN JAPAN』がブランドとして認められている商品分野においても、当然ながら中国の市場ニーズに合致している商品でなければ売れません。日本企業の陥りがちな点としては、売り手よがりになってしまう点があります。多くの企業が自社商品に自信を持っていることは十分理解できますが、商売ですので消費者ニーズに合わなければ売れません。中国の消費者の嗜好やニーズに合った商品選定が必要となってくるのです。

商品選定については、先ず中国の消費者全体の嗜好やニーズに合致しているかを見る必要があります。例えば、色については、濃い赤や金色は中国のどのエリアでも人気があります。大きさは、伝統工芸品などは日本人の感覚では小さいものの方が繊細で高い技術を要するので付加価値が高いと考えますが、中国の消費者は同じ値段であるならば大きい方を選択する傾向があります。
また、生活環境及び商品の機能にも注意が必要です。例えば鞄を購入する際、中国の消費者はデザインや色以外にジッパーがついているかを確認します。生活環境の中でスリが多いので、対応する機能が求められるのです。

次回は、販売エリアの選定、中国人の商品理解等について、説明いたします。



【掲載元情報】
株式会社ドリーム・クリエイター 代表取締役 橋本 忠広
[略歴]
北京大学国際関係学院国際政治学科修士課程修了

1997年より中国上海に常駐
大手コンサルティング会社に勤務し、投資業務・中国進出支援業務に従事

2005年6月 創夢人(上海)管理諮詢有限公司 設立
2009年8月 上海創夢人貿易有限公司 設立
2010年8月 創夢人(中国)投資有限公司 設立

お客様の中国ビジネスを成功に導く支援活動に注力中

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