2013.07.30
- その他のアジア【アジア】アジア通信/第21回 シンガポールで世界一周②
- 【アジア】アジア通信/第21回
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シンガポールには全世界から人が集まり、それぞれの出身国・民族ごとに、町や溜まり場を作っています。そんなシンガポールですので、ここに居ながらにして、世界を旅することが可能です。
今回は、インドネシア、タイ、マレー・イスラム社会、ミャンマーをご案内します。
5. インドネシア
約18 万人7ものインドネシア人が在住しています。オーチャードロードのマウントエリザベス病院周辺、イーストコースト、シティプラザ(下の写真)などがインドネシア人の溜まり場です。シンガポールの不動産に投資している富裕層からメイドや肉体労働者として出稼ぎに来ている人まで、多様なインドネシア人がシンガポールに来ています。
<シティプラザ>
6. タイ
タイ人の溜まり場はゴールデンマイルコンプレックス(下の写真)という商業ビルです。
このビルには、タイ料理店の他、タイ人のための食材を売っている市場やタイ人のためのディスコなどが入っており、全てタイづくしとなっています。シンガポールで食べるタイ料理は美味しくありませんが、ここで食べるタイ料理は美味しいです。
<ゴールデンマイルコンプレックス>
7. マレー・イスラム社会
マレー人は、インドネシアやマレーシアの多数派民族であり、また、シンガポール人の約13%8がマレー系住民です。シンガポールには、多くのマレー人が住み、アラブストリートやゲイラン・セライ(下の写真)など、多くのマレー人の溜まり場があります。マレー人の多くはイスラム教徒でもあり、シンガポールはイスラム社会への入り口でもあります。
<ゲイラン・セライ>
8. ミャンマー
ペニンシュラプラザ(下の写真)という商業ビルがミャンマー人の溜まり場です。このビルの中には、ミャンマー料理店、ミャンマー人向け雑貨屋などが入っています。このビルの前のゴミ箱に、血の様な赤い汁を吐き出している人を見かけますが、その汁は噛みタバコを噛んだ時に口の中に溜まる汁です。噛みタバコはペニンシュラプラザ内で配られて(売られて?)います。ミャンマーの名産品なのでしょうか。ペニンシュラプラザとは離れた地域にも、マンダレーロードやイラワジロードなど、ミャンマーの地名がつけられた通りが存在します。どのような由来か筆者は知りませんが、ミャンマーとシンガポールの繋がりはとても深そうです。
<ペニンシュラプラザ>
7 インドネシア大使館 2010 年
8 ジェトロ資料 2011 年6 月現在

- 【掲載元情報】
- 山田ビジネスコンサルティング株式会社 専務取締役シンガポール支店長 東 聡司
- [略歴]
山田ビジネスコンサルティング(株)創業以来、日本国内の中堅中小企業の再生支援業務に携わる。
2012年1月~2月にかけて中国進出日系企業の経営状況を調査。
2012年4月のシンガポール支店長就任後はタイ・インドネシア・ベトナム等ASEAN各国に進出している日系企業の経営状況を調査。
経営の観点から日本企業のアジア進出をサポートする。