2013.03.13

中国【中国】『環境汚染強制責任保険』試行開始について

先日、中国環境保護部と中国保険監督管理委員会は『環境汚染強制責任保険の試行展開に関する指導意見』（以下、『指導意見』と称する）を共同発表し、重金属や石油化学加工など環境汚染リスクの高い業界における環境保護汚染強制責任保険の試行を実施することを明らかにした。

当該『指導意見』は、現在中国が直面している環境汚染問題に対し、金融における手段を利用する等の社会的手段をもち解決することで、企業側の環境リスク意識の更なる強化と汚染事象に対する予防効果を図り、発生した汚染事故に対し迅速な対応をすることで被害者の合法的権益を確保することができる。
今回の　『指導意見』における試行対象分野としては下記のものが挙げられる。

１．重金属関連業界
　重非鉄金属鉱物（随伴鉱物を含む）の採掘業、重非鉄金属製錬、鉛蓄電池製造業、皮革及び関連製品の製造業、化学原料及び
　化学品製造業などの重金属汚染物の発生と排出に係る企業。

２．地方の関連規定により、すでに保険加入対象範囲に属する企業。

３．その他の環境汚染リスクの高い企業。

上記のほか、石油化学企業、危険化学品取扱業者、危険廃棄物取扱業者、およびダイオキシン排出などの環境汚染リスクが比較
的高い企業に関しても当該環境汚染責任保険の加入を推薦している。

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